「インタビュー 〜NPO法人 みのお山麓保全委員会〜」は、2005年度、龍谷大学理工学部より「学外実習生」(インターンシップ)として受け入れた鈴木健司さんが企画・提案、インタビューを行い、ホームページのコンテンツとして作成してくれたものです。

 インタビュー 〜NPO法人 みのお山麓保全委員会〜

※インタビューは、2005年9月に実施されたものです。

 このページは、箕面市で活動する他の団体さんについてもっとよく知りたいという気持ちから興味を引かれた団体さんにインタビューを行い、活動についてよく知ると共に、そのインタビューを公開し、団体さんについて多くの人々に知ってもらおうと思い作成しました。私は、箕面の山に興味があった事から「NPO法人 みのお山麓保全委員会」さんにお願いしました。みのお山麓保全委員会さんは現在、市民活動センター内で事務局を開いていらっしゃいます。今回は、事務局長であり、理事でもある森岡 秀幸さんにお話を伺いました。


活動目的、活動内容についてお聞かせください。

  みのお山麓保全委員会は、みのおの山麓を保全する市民組織を育て、その活動を支援するプラットホーム組織です。私たちは山麓エリアを中心に活動していますが、山麓という範囲は狭いので箕面の山の半分ぐらいをホームグラウンドのつもりで活動を行っています。また、多くの市民に山麓保全の啓発活動や山を楽しんでいただくことも行っています。

山の問題点についてお聞かせください。

 山の所有者さんが高齢化して後継者不足で手入れが出来ない人が多い状態です。もう一つは昔は山から焚き木やシイタケをとっていたのですがライフスタイルが変化し、生活の上で山の必要性が希薄になり、なかなか山にお金をつぎ込む事ができないのです。それと、ゴミの不法投棄やポイ捨ての問題があります。箕面の山パトロール隊を結成し、パトロールを行っていますが、まだまだゴミは多いのです。また、火災の危険性もあります。焚き火などによる火災は発生していませんが、起こる危険性は非常に高いです。どのようにしたら焚き火を防止することができるかが大きな課題と考えています。

このような問題の解決方法は?

 高齢化の問題については、ボランティア派遣のような制度を整備しつつあります。火災防止については、行政と連携して解決策を探っているところです。

山の良さについてお聞かせください。

 山にはいろんな役割がありまして、例えば遠くから山を観たら気持ちが落ち着きますね。また山に入ったら虫の鳴き声や鳥のさえずりを耳にしたり、そういったものを含めた森林浴ができますよね。また、普段気にはかけていませんがCO2の削減や気温の上昇を抑える機能もあります。さらに雨水を蓄えることで河川の洪水を防いでいます。緑のダムですね。水源涵養林は蓄えた雨水を徐々に流していく機能を持っています。
 こういった周りの環境を守っている森林は保安林と呼ばれています。箕面の山にも保安林があります。レクリエーションの面でもみどりは機能していますし、空気中のホコリも吸収しています。また、化石燃料の使用から生じる地上のCO2の増加に対して、材木などの循環可能な地上のエネルギーに注目し、CO2を減少させようという考えから、エネルギー供給としての役割も見直されています。

山には四季があってそれぞれ趣があると思いますが、森岡さんは個人的にどの季節の山が好きですか?

私は春先ですね。新緑が好きです。

もうすぐ秋ですね。秋の箕面の山はどういったイメージをお持ちですか?

 箕面の山には箕面公園があり、東京の高尾と共に”明治の森”と呼ばれています。両公園とも、もみじの名所です。この二つの公園を結んだ道が東海自然歩道です。この道を走破しようとする人々も多いです。秋は紅葉がとてもきれいですね。メイプルホールという建物もあり、もみじは箕面市の「市の木」ですし。

山に興味を持ち、実際に活動に参加したいと思ったときにおすすめの活動があればお聞かせください。

 「みのお 森の学校」を開校します。里山とは何か?から管理などの技術的なことを学べる学校を開設します。それとパネル展をします。9月27日から10月2日までメイプルホールで、10月12日から10月18日まで市民活動センターで活動紹介パネル展を開催します。また、11月12日に「山地美化キャンペーン」を行います。清掃ハイク、つまり山の清掃を行いながらハイキングするという運動です。このキャンペーンは府が主催ですが山麓保全委員会も参加します。この辺の活動に参加するのが入門編にはいいのかと思います。

みのお山麓保全委員会の会員さんの年齢層は?

 統計は取っていませんが高齢者の方が多いです。ただ、市民組織の方たちが行っているイベントでは年齢に幅があります。パトロール隊の中には若い人が多いグループもあります。中高年に負けないくらい若い人の参加に力を入れたいです。小学生を対象とした山の思い出をテーマにした作文の募集を考えたりしているんですけどね。

     
箕面の山パトロール隊の活動

他団体さんとのネットワークについてお聞きしたいのですが。

 市民活動フォーラムみのお、箕面市国際交流協会や他の団体と連携し「もっとネット会議」を開いています。また、箕面市文化振興事業団の高齢者教養大学にも協力したり、府立の昆虫館でショップを開いたりしています。山のゴミ掃除では国有林の方や大阪府、箕面市と協働し、吹田や豊中の山岳会の方にも手伝ってもらっています。8月には「みのおようごサポートネット」さんに協力しました。車椅子で箕面の山にある滝道に行くチャンスがないということから、車椅子の方に滝道を体験してもらおうと思い、車椅子で滝道ハイクを行いました。

※「みのおようごサポートネット」・・・府立箕面養護学校と連携し、障害者の活動の手助けを行っている団体。

今後の活動予定についてお聞かせください。

 定期的に行っている里山交流会、里山管理のガイドラインの検討会としての懇話会や森の学校、来年2月には山麓保全ファンドの受付を予定しています。また、小学生の作文を11月に募集し、FMラジオで放送できればと考えています。


 森岡さんには、お忙しいところお時間を頂き本当にありがとうございました。山の問題については私達の意識していないところで多くの問題が生じている事に気付かされました。私達は山に守られているということにもっと理解を深め、山に対する意識をもっと高めなければいけませんね。みのお山麓保全委員会さんのさらなる活動の飛躍をご期待します。

(2005年9月、みのお市民活動センターにて)

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